南北戦争では、スペンサーライフルが北の海軍が1861・陸軍が62年から正式採用
しており、終戦までに10.7万丁が納入され主に騎兵部隊で使用されてます。
戦争中〜後半では、北軍騎兵の標準装備ですね。
南軍では連発ライフルの使用は限定的でした。これは(特に金属薬莢弾薬を製造可能な)
工廠/企業が北にあったこと+経済力格差ゆえで、鹵獲された連発銃も弾薬入手できず
有効/集団活用はできませんでした。

連発ライフルの普及で最大のネックになったのは製造能力(生産機械と職人数)で、
戦時中の北軍は限界まで生産数上げろ・全部買うから‥というスタンスでした。
ライフルドマスケットに対する難点としては、金属薬莢弾薬の製造能力、弾薬消費量が多い、
約3-5倍という価格、遠距離射撃時の精度と威力‥といったあたりです。
利点は圧倒的な発砲率/火力ですね。当時は有煙火薬と練度から、歩兵による遠距離での
集団射撃戦は有効な戦術ではなかった(弾を浪費するばかりで当たらない/決着付かない)ので、
遠距離戦で劣る事は実質的には問題とならなかったと思います