15日にテレビで生放送されたインタビューでマクロン大統領は、攻撃の規模を限定的なものにとどめるよう
トランプ大統領を説得したことを明らかにした。

トランプ大統領は、13日夜にワシントンで行ったシリア空爆発表の演説で、「いかなる場合でも、米国は無期限のシリア駐留を望まない」と語った。

マクロン大統領のインタビュー
いくつかの内容で厳しい追求を受けたインタビューでマクロン大統領は、「10日前、トランプ大統領は
『米国はシリアから撤退すべきだ』と語っていた。我々は、長期にわたり駐留する必要があると彼を納得させた」と述べた。
マクロン氏は、トランプ氏との複数回にわたる電話会談で、「(トランプ氏の)ツイートをめぐって事が
大きくなってしまった後、攻撃対象を化学兵器(関連施設)に限定する必要があると彼を説得した」と明らかにした。
トランプ氏と強力な関係を築いているとみられるマクロン大統領は、トランプ政権発足後初の国賓として、米国を今月訪問する予定。

マクロン大統領は、西側にはシリアで「行動する完全な国際的正当性がある」と述べた。今月7日にシリアの
首都ダマスカス近郊のドゥーマで化学兵器が使用された明確な証拠があるとし、アサド政権が使用したと
主張した。アサド政権はこれに激しく反論している。
マクロン氏は、シリア政府を後押しするロシアのウラジーミル・プーチン大統領に直接、ロシアは共犯者だと指摘したと語った。
「塩素を自分たちで使用したのではないが、化学兵器の使用をやめさせようとする外交チャンネルを通じた
国際社会の努力をすべて無効化してきた」
マクロン氏は、シリアに対する現地時間14日未明の軍事攻撃は「完璧に遂行された」としたが、シリアに対する宣戦布告ではないと述べた。
マクロン大統領は、政治的な解決策を得るため、ロシアを含む全ての関係国・勢力との対話を依然として
望んでいるとし、来月には予定通りモスクワを訪問すると語った。
仏BFMTVとのインタビューは3時間と長時間にわたり、ツイッターでは、「#MacronBFMTV」が15日夜遅くにトレンドのランキング1位になった。