多分現代日本で一番身近な有毒物は夾竹桃。
庭木なり、生垣なり、道路脇なり、中央分離帯なりに普通に植えられている。
千葉市、尼崎市、広島市などの花でもある。

夾竹桃に含まれるオレアンドリンは青酸カリを上回る毒性を持ち、含有量も多い。
アウトドアで枝を折って箸代わりにしただけで中毒した事例や、串に削ってバーベキューを
して死亡者を出した事例もある。
燃やした煙にも有毒性があるので、剪定後の枝葉を焚き火にくべて中毒を起こした例や、
交通事故に伴う火災で中央分離帯に植えられていた夾竹桃が炙られ、周囲の人間が
気分悪くなった例もある。

丈夫で、毒性ゆえに害虫が付きにくく、周囲の土壌も有毒化するので雑草も生え難いという、
生垣用途としては優秀な植物なんだけどね。