スパクルの有用性をP-1を使って考えてみる。

P-1哨戒機はエリアルール設計に寄与する4発エンジンなので、亜音速での飛行抵抗が幾分小さい。
これは敵戦闘機から遁走するときに有利。

例えば300km先のP-1がM0.9で逃げたら、音速以下で巡航する敵戦闘機が長距離AAMの射程まで接近するのは無理っぽい。
10分弱アフターバーナーを炊けば100-150km接近してAAMの射程に入るが、F-16だと機内燃料が全て無くなる燃料消費になる。

この制約からP-1の哨戒・対潜攻撃は敵戦闘機から300-400km離れていればほぼ安全。P-3のようなプロップ機には出来ない芸。
なぜか後方が死角になっている(笑)HPS-106の探知距離600km?の中で敵戦闘機を捉えてのお仕事ができます。

そして、戦闘機がステルス化したり、スーパークルーズ能力を持つと、これらの前提条件が大きく変化する。
F-22とかF-3はP-1殺しなのである。
もちろん、今後に出てくるであろうP-1のバッタもんも同じ。