2段階開発とかブロック化とかいわれる開発は、受注規模が1000機以下では予算的メリットがない。
国産F-3の前期型・後期型とかいうのは戦闘機開発を何も知らない人の戯言に過ぎない。
まして開発完了後のアップグレードなんぞ、ほんのわずかの手直し程度のものにならざると得ない。

たとえばF-16では、以下のように米空軍向けと輸出向けの受注が500機程度得られた区切りで
生産設備の維持と開発に必要なコストを精緻に見積もってから新ブロック事業を立ち上げている。
LMが金に汚いなどという連中には、こうして世界市場を生き抜く厳しさは理解できまい。

F-16A/B:BLOCK 1-10=純粋にUSAF向けの予算で開発
F-16A/B:BLOCK 15 =イスラエル第1次、エジプト第1次、パキスタンへの輸出が決まって開発開始
F-16C/D:BLOCK 25 =パキスタン、ベネズエラへの輸出決定
F-16C/D:BLOCK 30/32=イスラエル第2次、エジプト第2次、韓国第1次の輸出決定
F-16C/D:BLOCK 40/42=トルコ第1次、シンガポール、タイ、インドネシアへの輸出決定
F-16C/C:BLOCK 50/52=イスラエル第3次、エジプト第3次、韓国第2次、トルコ第2次