>>508
説明するとクッソ長くなるがある程度単純にすると円谷英二監督の弟子の一人が
独立後タイで映像会社(チャイヨー)やっててその縁でウルトラの派生作品(悪名高きかの猿の回である)出したりしてたんやねん
で、なしてこうなったかは謎だけど1995年末頃より「(海外での)ウルトラマンの権利は当社の所有。契約書も存在する」とか言い出したんや
当然円谷側とあれこれ折衝し始めたんやけど、円谷側が調べてみたら記録的には会社としてかかわってないやんけ!ということが判明。

GdGdの末裁判までもつれ込んだんだけどここで問題が発生。
彼方さんが証拠として持ってきた契約書が文面自体は不自然(サインと作品名が誤っていた)なのに押してある印鑑はマジモンだった臭いのよ。
これに関しては「向こうの会社の社長と円谷皐が同年代で仲が良かったんで独断で押しちまった」って見方があるんやけど
一方では「上の縁もあって同社長は円谷プロダクション・同エンタープライズへ社員のように自由に出入りしていたのでこの時に…」という話まであったり

結局この印鑑が決め手となったのか裁判は日本では最高裁で円谷プロ側の敗訴が確定……したんやけど
同時にやってたタイでの裁判は円谷側が勝利。
これによって向こうのチャイヨーはまずタイでの展開できないやんけ!というある意味致命的な事態に陥る羽目に

結局チャイヨー側も疲弊したのか本邦の別会社に権利譲ってこの後はこの会社と円谷の殴り合いに発展。
これらの20年近く続いた権利者の対立と訴訟合戦の為にウルトラマンの海外展開が碌にできなかった……というのがこれまでだったんやけど

これに決着がついたのがつい先月の2018年4月18日でアメリカのカリフォルニア中央区地方裁判所にて、
「1976年3月4日付の契約書は真正に作成されたものではない」という円谷プロの主張を全面的に認める判決が下され
長年のあれこれに終止符が打たれったって所ですな