カンブリア爆発の正体
カンブリア爆発は実は種が爆発的に増えたイベントじゃなかった――。
10年くらい前に買ったカンブリア爆発の原因の一説として書かれた本、
アンドリュー・パーカー著「眼の誕生」を思い出してつぶやいたら思いのほか 10,000RT くらいいったのでセルフまとめです。
https://togetter.com/li/1223364

カンブリア紀以前の化石が全然見つからなかったせいで、
同紀に多様性が爆発したと思われて「カンブリア爆発」と呼ばれていたのに対して、
実は生物たちの硬組織の獲得によって「化石記録が」増えただけだった、
観測選択効果だった、とむしろさらにディープな進化論オチになったのがすごいおもしろい

実は急に多様性が増したのではなくて、カンブリア爆発の3億年前までに徐々に多様化していっていたらしく、
多様化した各種が一斉に硬組織を獲得したらしい

多種による硬組織の同時獲得が進化論的に変、とも言われていたが同紀に三葉虫が「眼」という器官を発明したために
捕食者の捕食効率が急によくなって「見つかっても食べられない技術」としての
硬組織が全種に一斉同時に必要になったから同時獲得された、っていう2段目のオチも秀逸
眼の誕生っていう本に書いてた。めちゃめちゃドラマチックで面白い本。

眼の進化も面白くて、光受容体は昔から割とあったが音のように1チャネルで物は見えず
環境が明るいか暗いかしか分からなかったが、レンズという組織が出来たことによって
視野に分解能が出て獲物の「場所」を見つけられるようになったと。この本に書いてたっけな。忘れたけど


目が進化の鍵か