>>287
よし、こいつはサービスだ。しっかり読め。

ブルマ鍋は試したことがないなぁ
通学中の女子小学生が川に投げ捨てた手袋を持ち帰ったことはあるがね
ジュエルペットが描かれて、可愛いピンクの毛糸で編まれた手袋だ
遠目に見ても分かった。色合いとほつれ具合から、女の子によってかなり使い込まれたらしい
俺は桃を拾うお婆さんの気分で、うきうきステップを踏みながら川に飛び込んで、それを拾ったんだ
真冬の冷水をたっぷり吸っていたが、それでも構わなかった
鼻を押しつけてみると、燻るのはほんのり甘い柔軟剤の香り。女の子の家庭の匂い。洗濯したママの匂いだ
皮脂と汗が染み込んで、ちょっぴり黄ばんだ手袋。冬の風に煽られて、死人のように温もりを失っていく
まるで女の子の分身が寒さに震えて、あなたの手で温めてほしいと懇願してるようだった
わたしを棄てないで。忘れ去られたくないの。助けて。きっとあなたの役に立つから。
俺はその分身が物語るストーリーを、女の子が歩んだ半生にじっと耳を傾けた。
家に着くと、自然と足はジップロックに向かった。
この子を大事にする方法、俺が永劫この子を保護するための鍵が、ジップロックにあったからだ
ジッパー付きのビニールに、次々と調味料を加えていく。醤油、酢、生姜。そして冷凍庫のペットボトルからちょっとばかり抜き出して解凍したザーメン。
俺の分身と、女の子の分身。二つが交わる方法は一つしかなかった。
まるでブードゥー教の魔術のような静謐な時間が流れ、陶酔の中に夜は溶けていった
今でもあるよ。醤油のせいか真っ黒で、中身はよくわからないがね