統計上ではメイドロボの生産数は上がり続けていて
毎年何億体も生産されてるはずなのに
市民は自分の1体を手に入れるために何年も順番待ちをしないといけないんだよ
しかもそうやってやっと手に入れたロボも
たいてい出荷時点でどこか壊れていて自分でなんとか治すか
不便さを我慢しないといけない上にデフォルトで盗聴器付
資本主義的な行為をメイドロボに働こうとすると思想警察が乗り込んでくる
けど実はメイドロボに使用されている思考チップは
革命以前に開発された基本設計がそのまま使用されていて
（共産政府には新たなチップを設計する能力がなかった）
雑に封印されていたご主人様保護ルーチンや愛情を司る系の部分が
ある日エラーで復活してそのロボはご主人様を守って
共産党と戦い始めるんだな
そして二人は自由を求めて西側への逃避行を始める