北は本当に327兆円分の鉱物資源を有する「黄金郷」なのか (朝鮮日報 5/20)
(前略)
ところが先月の南北首脳会談以降、状況は一変しました。 「南北経済協力は一獲千金のチャンス」というムードが高まっているのです。
3200兆ウォンと言えば昨年の韓国の国内総生産(GDP)約1兆5000億ドル(約166兆円)の2倍近い金額です。
これを信じた瞬間、北朝鮮は「21世紀のエルドラド(黄金郷)」に見えるでしょう。 韓国政府や与党も一肌脱ぎました。
政府と共に民主党は、韓国鉱物資源公社と韓国鉱害管理公団を統合して作る「韓国鉱業公団」(仮称)に北朝鮮の鉱物資源開発支援協力事業を
盛り込む法案を準備しています。

株式市場も大揺れです。15日には鉱物開発関連業種だとの理由だけで、ハナニッケル2号やTplexといった「北朝鮮鉱物テーマ株」は30%近く
急騰しましたが、翌日には南北閣僚級会談延期のニュースで8%以上も急落しました。

しかし、この数字には問題があります。3200兆ウォンというのは北朝鮮が発表した資料に国際相場を掛けた数字に過ぎません。
韓国産業通商資源部(省に相当)の関係者は16日、
「3200兆ウォンはあまりにも水増しされている。 北朝鮮の発表が正しいのかどうか、鉱物生産コストが高すぎて経済性があるのかどうかなど、
全く知る余地がないので、『バラ色の見通し』に頼るのは危険だ」と言いました。

たとえ北朝鮮の発表が100%正しいとしても、資源開発は容易ではありません。 韓国が莫大なお金をかけて資源開発に成功した後、北朝鮮が
国有化するという危険性も排除できません。
資源開発公企業は以前、体制リスクがないカナダやオーストラリアでも国際相場の急落や準備不足で失敗したことがあります。

南北経済協力の成功は韓国経済のためにも北朝鮮住民のためにも良いことです。
しかし、国民の多額の血税が投入される資源開発事業だけに、冷静に落ち着いて取り組んでほしいものです。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/05/18/2018051801787.html

昨夜北朝鮮のレアメタルやレアアース鉱山の経済価値や採算性について議論があったけど、朝鮮日報はかなり冷淡。
そもそも北朝鮮の埋蔵レアアースが彫り易い所にあるのなら、とっくに当の北朝鮮や差し押さえした中国が掘りまくってウハウハなはずだから。