「いらっしゃいませ!」その大声に驚いた俺は某高級特殊浴場に赤絨毯が惹かれているのに
気がついた。

その絨毯を悠然と全裸ネクタイに両腕に金ロレをジャラジャラ鳴らしながら歩く紳士が一人
…あれが噂の中洲の宮様か。

今この国が景気が良いって本当だなと、通り過ぎながら自分の財布の中身を思い出しため息。
ふと路地裏から変な物音がするな?とのぞき込むと何語かわからない言葉で喘ぐ女の声と
立ちバックで激しく腰を動かす男性。
あぁ、彼が梅の人…全ての抗生物質を時代遅れの過去の遺物に変えた男か。

薄汚い路地裏から目を反らし俺は「これがアベノミクス…格差社会か……」と呟いた。

さて、寿司屋の予約時間はもうすぐだ、俺は気分を切り替え小走りに通り過ぎるのであった。