>>587
日比谷騒動は、日本が日本海海戦で勝利して状況的に優位な立場である内になんとか講和に持ち込もうと頑張った政府の苦労を知らずに、「なんで賠償取れんのじゃ〜!」と大衆が騒いだもの。
日本はカネもヒトももう限界で、とても継戦状態になかった。
ロシアがまだまだヤル気で、シベリア鉄道でどんどん兵力を旅順へ送り込まれたら、いずれは大陸派遣の陸軍は日本海へ追い落とされていた。
あのチャンスでどうしても講和したかったのは日本。
真実を知らずに「日本は勝ってるんだからロシアからガバガバ領土とカネを取ったれ!ガタガタ言うならもう一戦かましたれ!」と騒ぐ民衆が多かったが、軍も政府も冷静で、同調することは無かった。

しかし、昭和の慢心した時代なら、日米開戦無しで中国からの撤退要求されたとすると、反軍民主化のド反対の「開戦強硬派」が政権中枢を占めて、結局開戦したであろう。