朝鮮出兵時の加藤家で、虎に攫われた五助という男がいる。
巣に連れて行かれてそのまま虎が眠ったので、虎の金玉を近くの蔓で縛って、反対側を木に結びつけてから逃げ出した。
気付いた虎が追いかけた途端、金玉が締めあげられて虎死亡。
虎を土産に帰陣。
死んだと思われていたのに生還し、しかも虎を仕留めたので、加藤清正から褒美に「金玉」という苗字を授かり、士分として取り立てられた。
確か明治だか昭和になるまで、熊本にこの金玉という苗字の一族は実在したらしい。