医学部入試で「年齢差別あった」 男性が順天堂大提訴へ

12/22(日) 18:57配信朝日新聞デジタル

順天堂大医学部入試で年齢を理由に不当に不合格にされたとして、社会人経験のある元受験生の男性(34)が近く、大学に対し、数千万円の賠償を求める訴訟を東京地裁に起こす。
一連の医学部入試不正をめぐっては、性別を理由に不合格にされたとして元受験生の女性が提訴しているが、年齢を理由にした提訴は初めて。

訴状などによると、男性は2016年度入試から医学部受験を始め、18年度入試で、順天堂大の3種類の入試を受けた。
一つは1次試験で不合格、二つは2次試験(最終試験)で不合格だったが、同大の不適切入試が発覚した後の昨年12月、大学側はいずれも合格だったと男性に通知した。

大学が設置した第三者委員会の調査報告書によると、同大は女子や浪人回数の多い受験生が不利になる合格基準を設けていた。
男性は、入試の一つでその基準を超えていたが、それでもなお不合格とされた。「年齢による更なる差別があった」と男性は訴える。