「首謀者」「CIA」


新型コロナ、岩盤規制に風穴 オンライン初診、医師会が譲歩

4/18(土) 13:36配信時事通信

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、「岩盤」とも言われる医療の規制に風穴が開いた。

政府は対面を原則としていた初診について、感染収束までの措置としてパソコンやタブレットなどオンラインを通じた受診を解禁。
院内感染を懸念する現場の声に押され、日頃は強硬な日本医師会(日医)も譲歩を余儀なくされた。

「今は非常時モードです。その意識を共有していただきたい」。
今月初め、首相官邸にほど近い中央合同庁舎を訪れた日医の横倉義武会長に、内閣府幹部はこう迫った。

 話題はオンライン診療の一段の緩和。受診歴のない患者の初診は解禁を認めない立場の横倉氏だったが、いつになく譲らない幹部の姿勢にひとまず矛を収めた。

オンライン診療は2018年度から公的医療保険が適用されている。
ただ、原則として「慢性疾患で3カ月以上の対面診療」を経た場合に限られ、実施病院はごく一部にとどまる。

高いハードルは「オンラインを広く解禁すれば一部の病院に患者が集まり、医療網が壊れる」(病院関係者)との懸念を反映したものだ。
日医は診療報酬などを議論する中央社会保険医療協議会(中医協、厚生労働相の諮問機関)でも緩和の動きに目を光らせ、この関係者は「普通なら初診解禁は無理だった」と振り返る。