日本ではロクに盛り上がらない今回のWCも、エジプトでは全く事情が異なるようで

エジプト代表サラー、W杯初戦出場へ 国民1億人の期待一身に (CNN 6/15)

サッカーのW杯ロシア大会が14日に開幕し、1億人のエジプト国民にとって待つ時間は終わった。
負傷していたエースFWサラーが初戦に間に合う見込みとなり、エジプト最高のスターをめぐる懸念にも終止符が打たれている。
エジプト国民にとってサラーは単なるサッカー選手以上の存在だ。エジプトの宝にして顔であり、国全体の希望を背負う男でもある。

サラーは先月、欧州CL決勝のリバプール対レアル・マドリード戦で肩を負傷。苦痛に顔をゆがめながらピッチを去った。
ソーシャルメディア上では、試合中に自身と衝突したレアルのDFセルヒオ・ラモスの批判まで展開した。
しかしウルグアイとの初戦を翌日に控えた14日、エジプト代表のクーペル監督が記者会見で「土壇場で不測の事態が起きない限り、
彼は100%プレーするとほぼ保証できる」と述べ、こうした懸念もついに和らいだ。

サラーは今季、英イングランド・プレミアリーグで34得点を挙げ、CLではリバプールを決勝に導いたほか、エジプトに28年ぶりの
W杯出場をもたらした。 過去の成功を踏まえれば、本大会でも躍動するだろう。
しかしそのサラーにあっても、責任を背負う重圧はひしひしと感じられる。

W杯本大会出場を賭けた昨年10月のコンゴ民主共和国との対戦。1対1で迎えた後半ロスタイムにエジプトにPKが与えられた。
ボールをペナルティースポットに置いたのはサラーだった。
サラーはCNNとの4月のインタビューで、国全体の希望を背負って神経質になっていなかったかとの質問に、笑顔で「その通りだ」と吐露。
「ボールだけに集中していた」とも語った。
サラーがPKを決めたのを受け、スタジアムやエジプト全土は歓喜の渦に包まれた。
高いサッカー熱を帯びながら1990年以来、W杯出場を逃してきたエジプトにとって、夢にまで見た瞬間だった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180615-35120927-cnn-int