>>642
私もあの「橋祭りinラオス」の放送回を観て吃驚仰天してしまった。なぜならラオス通で知られる私です初耳だったからだ。だが祭りの見物客に現地の住民が殆どおらず、おまけに観光客ばかりな点に注目し、すぐに捏造だと見破っていたのだ。おまけに設備が妙に真新しかった。

そもそも祭りの内容が風雲たけし城を思わせるアイデアであり、思わず呆れてしまう。もし私が主催者なら、4つの大きな玉には鉄球を使いたい。これは浅間山荘の作戦にヒントを得たもので、いくら反射神経の良い者ですら、鉄球に直撃しジ・エンドになること請け合いであろう。

また落ちた水辺に一切野性動物がいなかった事も、私は解せない。あれだけ汚れた水であれば、ワニやカバがいてもおかしくない。番組では橋の長さを25メートルと紹介していたが、私ならクレイモアで十二分にカヴァーしてしまえるだろう。もちろん橋自体を爆破してもよい。

だが主催者側の注意点として、祭りは乾季に開催すべきであろう。なぜなら雨季だと川面が15メートルほど上がる事が珍しくなく、落ちた者は全て流されてしまう。当時の私は、ラオス随一のランサン・ホテルの前辺りから、暮れゆくメコン川を眺めては独り言ちていたのである。

確かに東南アジアでは、橋を使った祭りが多い。私も過去何度か飛び入り参加した事があり、見事優勝したのも一度や二度ではなかった。現地人に比べ私があまりに大柄だったので、開始直後に橋が壊れた事もあった。その晩は一杯飲んで綺麗さっぱり忘れたのは言うまでもない。

まあ今回の事案は観光で盛り上げようとして、思わず勇み足になったのだと理解したい。もしこれが本物の祭りなら、周辺にはサングラスを掛けた怪しい人物が複数出入りしていたはずだ。当然彼らは正規の軍人ではない。同じく周辺には複数のゲリラが出没していたに違いない。

ちなみに祭りの舞台となったのは首都ヴィエンチャンだった。南の国境を超えると、すぐにタのウドン基地があり、私はよくここで特殊部隊の極秘訓練を受けたものだ。赤の殿下誘拐作戦の事前準備では、このエリアを庭のように動き回ったのが昨日の事のように思い出されるー