>>133
あのさ、戦闘機は必ず格闘戦しないといけないなんてルールはないんだよ。
戦闘機の持つ潜在的なエネルギー(ジョン・ボイドのエネルギー機動戦)を有効に使えず、色々とリスクの高い水平面格闘戦そのものが戦術として古くなってたんだよ。
自機よりも旋回性の高い相手に格闘戦をしないのは当たり前。
零戦21型が一撃離脱しても急降下速度の問題からF4Fには勝てない。効率のよい戦術において、より効率良く活躍できるのはF4Fの方なんだよ。

F6Fは防弾性能が高いから被弾しても生きて帰ってこれてパイロットが経験を積める。
経験を積んだパイロットはエースパイロットへと成長し、新人パイロットの教官役となる。
一方、零戦はエースパイロットと云えど、被弾したら死亡してしまうから新人パイロットの教官役となる人物もいなくなってしまう。

F6Fは60km以上の速度優位性、濃密な弾幕を張れる6挺の12.7mm機関銃、高い生存性を誇る機体で一撃離脱を繰り返し、大量の日本機を撃墜した。
F6Fが零戦に対して優位程度なんか言うならF6Fに大量に落とされた日本機のパイロットが可愛いそうだよ。

零戦は旋回性能は九六式艦上戦闘機に劣っていたが、高い速度性能で垂直面での戦闘では優位に立てるから問題ないとされた。
戦術を駆使して優位程度の戦闘機が不本意なら零戦の存在は不本意だな。
ちなみにF4Fの初飛行は1937年だから旧式の機体に負けてたのは零戦のほう。