ゴミといや、先日電車に乗ったら床にコーヒー缶が転がっていたっけな
電車が加減速するたびに慣性の法則に従って、前へコロコロ、後ろへコロコロ
まだ中身が相当残っているらしく、コーヒーを撒き散らしながら転がってたね
だというのに周りを見回しても拾おうとする乗客は一人たりとしておらず、皆見て見ぬ振りを決め込んでいやがる
居ても立っても居られなくなった俺は、制汗シートで液体を拭き取って空き缶を拾い、拾ったまでは良いが生憎ゴミ袋の持ち合わせは無かったんで、
片手に缶ぶら提げたまま空席に座って、やがて麗らかな日差しに誘われうとうと船を漕ぎ始めた
やがて電車はどこかの駅に到着。ホームのゴミ箱に汚物を投擲して、ま、オチも何もないそれだけの話さ
誰も褒めてくれなかったんで、ですが民が褒めてくれ