メルケル首相、移民巡る与党内の対立収束できず−EU会合で打開探る
Iain Rogers
2018年6月28日 1:48 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-06-27/PAZNDQ6TTDS401

ドイツのメルケル首相は移民政策を巡る連立与党内の衝突を解決できずにいる。キリスト教社会同盟
(CSU)が国境管理の厳格化を要求、その期限が今週末に迫る中で、首相に対する圧力が強まっている。

バイエルン州の州議会を制するCSUは、10月の地方選挙を前に移民政策で強硬路線をとっている。
メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)とCSUの幹部はベルリンで26日協議したが、移民政策を
巡る対立から全く前進していないと認めた。首相は28日の欧州連合(EU)首脳会議で、自ら練り上げた
EU域外との国境管理強化策について他国首脳に支持を呼び掛ける考えだが、長く維持してきたCSUとの
連携は崩壊の危機にひんしている。

CDU・CSUのカウダー下院院内総務は27日に独公共放送ARDで、状況は「極めて深刻」で、非公開の
党首脳会議でそれは明らかだったと述べた。前日の会合で合意は想定されておらず、7月1日に移民政策を
再び議論するため会合が開かれると語った。
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今週末〜来週にかけてメルケル政権の命運が決まるのか・・・