北朝鮮の成長率3.9%
日本の4倍

公表されているデータを探ると、北朝鮮の意外な姿が浮かび上がってくる。
その一つが、経済成長率だ。

国連によると、2016年に北朝鮮の実質国内総生産(GDP)成長率は3.9%だった。
同じ国連統計で、日本は1.0%、米国は1.5%、韓国は2.8%。
中国の7.3%には及ばないが高い成長率だ。

国連は各国が提出したデータを集計している。
北朝鮮の数値は精度に疑問も残るが、数字通りに受け止めるなら、先進国を上回る高い成長を記録していた。

韓国銀行(中央銀行)の分析によると、北朝鮮の首都、平壌での高層ビル建設や、発電事業の発展などが成長率を押し上げた、としている。

11年12月、父の金正日総書記の死去に伴い、正恩氏は新たな指導者となった。
12〜16年までの成長率の平均は1.2%。同じ期間の日本の成長率の平均と同じだ。
1990年代や2000年代はマイナス成長の年が多かった。

データをみる限り、正恩体制の下、北朝鮮は経済制裁にもかかわらず、経済状況の改善に成功していた。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO30868150T20C18A5000000