各艦から零戦の稼働状況を調べ、それに基づく協議をしなかった以上
こういう攻撃隊の戦果と損害の見積もり以前に
一航艦司令部としてはそもそもすぐに攻撃隊を出すこと自体を忌避したのではないでしょうか

つまり
二航戦の機体を一航戦の空母に着艦させる
全機の搭乗員を収容するため邪魔な損傷機は問答無用で捨てる
という二点を、決断できず、なし崩し的に攻撃を先送りしたのではないか

寄せ集めの艦隊で難しい航海をしてきたからには
一航艦司令部としては暗黙の了解的なものを大事にしてきたに違いなく
建前上可能だけど、指揮系統に関わるあまり前例のない運用は
司令官か参謀か、誰かから具体的に主張する者がないと自動的に満場一致で流れてしまったのではないかと