2018年7月6日 / 17:37 / 1時間前更新
米ノースロップが参画を模索、空自のF2後継機=関係者
https://jp.reuters.com/article/northrop-idJPKBN1JW13H

[東京 6日 ロイター] - 米防衛大手ノースロップ・グラマン(NOC.N)が、約30年ぶりに戦闘機開発への復帰を目指している。
米空軍の主力機選定でロッキード・マーチン(LMT.N)に敗れて以降は戦闘機製造から遠ざかっていたが、航空自衛隊の「F2」後継機開発
への参画を模索している。

同計画にはロッキードも名乗りを挙げる見通しで、舞台を日本に移し、両社が再び火花を散らす可能性がある。

F2は対艦攻撃を担う空自の支援戦闘機で、2030年ごろから退役が始まる。後継機は「F3」とも呼ばれ、日本の防衛省はこれまでに3回、
国内外の企業からどのような協力を得られそうか、開発に向けた情報提供を呼びかけた。 関係者によると、ノースロップはこのうち2回、
防衛省に回答を提出し、提供可能な技術の一覧を示した。

また、実際に開発が始まれば、協力することになる日本の防衛産業とも初期段階の意見交換をしている。「ノースロップの関心は高い」と、
関係者の1人は言う。

F3の開発をめぐっては、ロッキードも防衛省に協力を申し出る見通しだ。複数の関係者によると、同社はすでに米空軍の「F22」と「F35」の
両機を土台にした案を非公式に打診した。

ノースロップとロッキードは1980年代から90年初めにかけ、米空軍のステルス戦闘機の開発で競合した。ノースロップはデモ機「YF−23」を
2機製造したが、米空軍は1991年、ロッキードのF22を選んだ。可変翼の空母艦載機「F14」を世に送り出したノースロップはそれ以来、
早期警戒機や爆撃機の開発に注力し、戦闘機はF35への部品供給以外は手掛けてこなかった。

ノースロップ、ロッキードとも米政府の許可を得たうえで、近く日本の防衛省に正式な提案を行う見通しだ。
(続く)