>>81
> >>57 何段階かに切り替えられるようになると思う。

これはその通りだろうし

> 巡行距離優先(ターボファンエンジン)

これもその通りだと思うが

> スーパークルーズ(中間)
> 最高速(AB 、ターボジェットエンジン)

これは逆
スーパークルーズはA/Bを点火して排気温度を上げないまま高速の排気が必要だから
ファンからの定速のバイパスエア(当然ながら気流の速度は燃焼室を通った排気よりもずっと遅い)が混じると
亜音速のバイパスエアはスパクル中の戦闘機の速度(当然、音速以上)よりも遅いので抵抗となって足を引っ張られてしまう
だからA/Bなしで超音速の排気速度が必要なスーパークルーズの場合は可能な限り純ジェット(バイパス比0)に近づけるのが効率が良い

他方、最高速を出すためにA/Bで可能な限り大きな推力を発揮したいのならばバイパスエアを増やしてA/B部に入るエアの酸素分圧を上げれば
A/Bで燃やせる燃料も増やせて排気温度もより高く排気速度も大きく排気エアの量も多くできる

従ってA/Bを使う場合にはバイパス比をある程度上げる(従来のF100やF110などの超音速用A/B付きターボファンでのバイパス比である1前後)と
燃料消費率は高くなるがA/Bによる推力増加率はバイパス比0の純ジェットでA/Bを使うよりも向上する

つまりある程度のバイパスエアがあれば燃焼室からの排気ガスだけの純ジェットと比べてA/B部に入る空気の酸素量が増えるのでA/Bによる推力増加率は高くなるという理屈だ
ただし、超音速の気流速度を持つ燃焼室排気ガスと違ってファンという低圧圧縮機で圧縮されただけのバイパスエアの気流速度は亜音速なので
A/Bを点火せずに超音速で飛ぼうとすると機体速度よりもずっと遅い気流速度しかないバイパスエアは抵抗を生じてしまうということだ

従って、次のように使い分ける
・航続距離や航続時間を最大にする亜音速巡航ではバイパス比を最大にする(基本的にはバイパス比を可能な限り大きくすればするほど亜音速巡航の燃費は下がる)
・超音速巡航ではバイパス比を最小にする(0=純ジェットがベスト)
・A/Bを使い燃費を無視して最大推力を得たい場合には従来の超音速機用ターボファンのような低バイパス比である1程度