トランプ大統領を「貿易戦争」と非難しているが、彼がやっているのは、
「国と国民を守るための防衛戦争」なのではないか?
では「攻撃的な貿易戦争」とは何か?
「格安農産物などの大量輸入で現地産業を壊滅させること」だ。

自由貿易なんて誰が望んでいるのか?
メジャーなどの欧米巨大資本だ。
彼らは途上国の労働者を植民地さながらに低賃金で長時間こき使い、
そうしてできた低価格品を先進国に輸出、雇用を奪っているのである。

実際に、NAFTA見直しはトランプ大統領のはるか以前からあった。
メジャーはまず、安いアメリカ産農産物をメキシコに輸出し、メキシコ農業を壊滅させた。
失業したメキシコ農民を奴隷にして、生産した格安品を今度はアメリカに輸出。
アメリカ・メキシコ共に完全に支配したところで一気に価格を釣り上げ、消費者も支配した。

かかる帝国資本主義の横暴にはパヨクならずとも義憤を感じるだろう。

そこで中国政府としては報復関税をかけるよりは、
「ウチの下請け労働者に先進国なみのまともな賃金を支払え」と要求すればよい。
先進国なみの賃金水準はいずれ通らねばならない道だし、
少なくとも「白人貧困層の仕事を奪っている!」とは言われなくなる。
不毛な報復関税競争では結局、貧乏人がとばっちりを食うだけだ。
自国産業保護のための関税を完全に撤廃するのはよくないけど。

そういえば日中韓FTAPどうなった?