「学校にエアコン」住民投票、「賛成」実施目安に届かず
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG15H38_V10C15A2CR8000/

市は2006年、付近にある入間基地を離着陸する航空自衛隊機の騒音対策として、防衛省の補助を受けて全校に冷房を設置する方針を決めた。

 しかし、1校に設置された後の11年に初当選した藤本市長が、「快適さを最優先した生活を見直すべきだ」
「東日本大震災を機に自然と調和した生き方への転換を」と唱え、12年に方針を撤回した。

 所沢市立小中学校のうち29校は、騒音を防ぐため密閉性の高い窓などが備えられている。
基地から約2キロの狭山ケ丘中の生徒を中心に「夏は扇風機が無意味なほどの蒸し暑さ。窓を開けると10分おきに騒音があり、先生の声が聞き取りづらい」などの声が相次いだ。

 保護者らは「(エアコン設置は)快適さのためではなく騒音対策。学習権の侵害だ」と訴え、署名を集めて住民投票を実現させた。