SOW@新刊発売中 @sow_LIBRA11 2018/07/27 0:09:37
「義務と権利」の関係ってね、「義務を果たしたものが権利を得る」と思われがちだが、逆なんだよね。
「権利が保証されているから、義務が発生する」なのよね。
例えば「日本国民もしくは日本在住・在留資格者としての権利」が保証されているからこそ「日本国の刑法」を守る義務が発生するように。>RT
https://twitter.com/sow_LIBRA11/status/1022702097589051394

この「義務と権利」の関係が逆に捉えられることをもって、まぁ「だから日本はジンケンコーシンコク!」と言いたがる方もおられるのだが、とんでもねぇ。
日本はずっと昔から、このシステムを理解していた。そう鎌倉幕府の頃から! 「御恩と奉公」!
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「お前がその土地の統治者であるという“権利”を認め、保証する。
だから、その保証者である幕府へ、奉公という“義務”を行え」という、原始的ではあるが、国家と個人の取引関係、それが「御恩と奉公」。
まぁ厳密に言えば違うかもしれないが、大まかに見れば同じようなもの。

幕府はこの保証者であったから統治者として振る舞えた。
だがそれが崩れれば、「権利の保証」ができなくなれば、途端に崩れた。「御恩」を行えなくなった鎌倉は滅び、次の建武の新政も失敗に終わった。



したがってこの「御恩と奉公」システムを守る者が、日本の統治者たり得たのだが、これを変えちゃったのが、まぁ例によっての徳川家康。
「武士道」「忠義」「尽忠報国」と思想の転換を行い、「奉公したものに御恩がくだされる」という形にしちゃった。