HGVに関してというかそもそも航空機の基本への誤解がある
機動すれば運動エネルギーを失う、というのが根本的な間違い
例えば理論上の限界に近い揚抗比が30:1の飛翔体なら空気抵抗の30倍の揚力が得られる
通常の航空機では10:1〜15:1となる
もし機動時にこの抵抗の増大が起きないならどのような激しい空力での機動を行っても
直進時と空気抵抗は変わらず機動による損失はゼロとなる
戦闘機の機動時の損失とは高いエンジン推力を生かしてあえて抵抗が大幅増大するような大迎え角の機動を行う場合の話で
F-15などは当時としては圧倒的な推力重量比によりそのような力技の機動が出来たということ

自身が推力を持たないHGVなどは当然ながら抵抗の増大を引き起こさない範囲でしか機動を行わない
そして極超音域では元々抗力が大きいため、それでも十分高G機動が可能となる
なので問題はHGVそのもののCd値のみであって機動によって自らエネルギーを失っていくという間抜けな事はない