>>560
記事続きを補足:

新明和工業が生産するUS2は航続距離の長さや着水能力に定評がある。
航続距離は4700キロメートル、3メートルの波でも着水できる。価格は1機100億円超。
海上自衛隊は海難事故の救難・捜索向けに運用している。

ギリシャは老朽化した機材の更新を検討中で、数十機規模の需要があるとみられる。
輸出する場合はタンクを搭載し水上を滑走しながら取水し、飛行中に消火活動ができる
よう改修する方向だ。軍事目的ではない消防飛行艇としての売却なら、三原則に基づく
国家安全保障会議(NSC)の承認が必要ない可能性がある。

深刻な財政危機を経験したギリシャの懐事情は厳しい。日本政府関係者によるとギリシャは
欧州連合(EU)の支援を求める考え。日本政府もEUと協議する構えだ。

安全保障に役立つなら装備品の輸出を条件付きで認める新三原則を14年に決定して以降、
完成品を海外に売った実績はない。14年にオーストラリアの次世代潜水艦受注に失敗。
今春にはタイへの防空レーダー輸出を目指したが、スペイン企業に競り負けた。
US2はインドとも交渉を進めている。価格面で折り合わず、合意に至っていない。
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ギリシャ、金がないのに高額なUS-2なんて購入できるんかと思ったら、EUから金借りるのね。
ひょっとすると先般の日本とEUのEPA協定締結交渉では、水面下でEUによるUS-2購入支援の
打診くらいはあったのかもしれない。