>>150-151
こっちん書いとるよ。
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/archeology/1327112041/p13-22
「白丁の起源は、高麗時代に出現した楊水尺(ヤンスチョク)といわれる。… 一般的に
女真や契丹などの北方民族の帰化人たちであるという。
定着するようになった彼らは、一般民衆の中には溶け込めず、水草を摘んで柳器を
作って売ったり、放浪しながら狩猟したり、遊牧生活の中で培ってきた技術を
活かした屠殺肉商、旅芸人などを生業にして特殊部落を形成して暮らした。」
『傀儡子は定まれる居(おりどころ)なく、当(まも)る家なし穹廬氈帳
(きゅうろせんちょう=空の下、葦の中にムシロを広げてとばりとし)、水草を遂
(お)いてもて移徒す(=水と食物を抱えて移動する)頗る北狄(ほくてき=
北の蛮人)の俗(ならび)に類(に)たり 男は皆弓馬を使(わきま)へ、狩猟を
もて事と為す 女は愁眉・啼粧・折腰歩・齲歯咲… 倡歌淫楽 (しょうかいんらく・
歌を歌い淫蕩なさま)して、もて妖媚を求む (=もっぱら妖艶さをさらけだす)
参考文献 大江匡房『傀儡記』
「前田速夫はこれについて、半島の才人白丁に起源を想定する。 白丁(ペクチョン)
は半島の被差別民の呼称である。… 西村真次氏は「傀儡子は朝鮮人、満州人従って
日本人とも同種の ツングース系のものと考へなければならぬ。」…漂泊する人々が、
公に雇われ、国に雇われ、家に雇われ、寺社に雇われ、山賊となり、山伏と
なりした様子がうかがえる。芸能者、職人、宗教者、(折口の言う)ごろつきの
境界はあいまい だった。武士の源流に、古代の狩猟民的性格を見れば、矛盾はない。
“悪僧や悪党、海山賊などは武士と区別される一方で、また武士とも一体化しており、
基本的には武士の一類型であった”『殺生と信仰  武士を探る』」