ブラジルから逃げ出す富裕層、欲しいのは安全

 政治、経済両面での自国の未来に対する悲観論に加え、銃による犯罪の急増を受け、国外に移住するブラジル人の数は大幅に増えている。
彼らは、リスボンの西に位置する高級海浜リゾート、ポーチュギーズリビエラや米国のオーランド、マイアミなどの富裕層の住宅地区に居を移しているのだ。
 ブラジル政府は、海外で暮らすブラジル人の数を把握するのに苦労しているが、最近の一連の調査結果は惨めな状況を映し出している。政府統計によれば、10月の大統領選挙を控え、在外投票の登録者数は2014年と比べ41%増えている。
  一方、連邦税務当局に国外移住通知を提出したブラジル国民の数は昨年2万1700人に達し、当局が移住データを集計し始めた2011年の3倍近くに膨らんだ。
 米国は依然として、ブラジル人の最大の移住先となっており、ブラジル外務省によれば、国外に住む推計300万人のブラジル人のうち、3分の1以上が米国に住んでいる。
 しかし、ブラジル人たちのいわゆる「プランB」(次善の策)の移住先に急速になっているのが旧宗主国のポルトガルだ。
ポルトガル移民・国境局によれば、同国には現在、8万5000人のブラジル人が住んでおり、外国籍の住民の中では最大規模だ。
 日系ブラジル人は先祖の国である日本に戻るのがしばしばだ。英国はもう一つの移住人気国で、スイスも同様だ。
特にスイスは、ブラジルで最も裕福なホルヘ・パウロ・レマン氏の第2の故郷だ。同氏がスイスに移住したのは1999年のことで、サンパウロで学校に行く途中だった同氏の子どもたちを、銃を持った複数の男たちが誘拐しようとしたためだった。

https://jp.wsj.com/articles/SB11751308203394224420304584385854114963552

ブラジルは自国民が流失してるのに国境封鎖するはめになってるのか・・・w