養殖ニジマスは「サケ」、中国業界団体が宣言 偽装疑惑受け
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180816-00000020-jij_afp-int

【AFP=時事】ニジマスもサーモンである──。中国で今年、国産「サーモン」の刺し身の多くが実はニジマスであることが国営テレビで暴露され、
消費者の信頼を損ねていた国内の養殖業者団体がこのほど、ニジマスをサケの一種と見なす新たな基準を打ち出した。
信頼を取り戻すための苦肉の策だが、専門家からはニジマスとサケは別の魚だと一蹴されている。


国営の中国中央テレビ(CCTV)は先ごろ放送した番組で、チベット高原で養殖されている「淡水サーモン」を紹介。
その中で、スーパーに並んだサーモンの切り身の映像に重ねて「皆さんはご存じないかもしれませんが、チベット高原では長らくこのサーモンが養殖されていて、
市場のごくわずかどころか3分の1を占めています」とナレーションが入った。

 放送後、中国のソーシャルメディアでは、大半のサケは孵化(ふか)すると海に出るが
中国内陸部の「サケ」がそこから何千キロも離れた海までどうやって移動するのかと問う意見など、疑問の声が噴出。
上海を拠点とするニュースメディア「澎湃新聞(The Paper)」が現地に派遣した記者は、国産の「淡水サーモン」が実際はニジマスであることを突き止めた。