逃げたら刑罰を与えて欲しい 外国人実習生が失踪する収容所列島
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181119-00010000-withnews-int&;p=4

彼女の農家でこれまで受け入れた30人の実習生のうち、5人が失踪し、1人が逃亡未遂。隣の花農家では、約15年間で受け入れた約100人のうち10人以上が逃げたという。
日本全国で25万人の実習生がいて、昨年1年で約6000人、今年は半年で4278人が逃げたという統計がある。この島ではそれが実感できる。

 「いつも『誰がいつ逃げるかなー』って思っちゃう。もう人間不信」
  彼女は少し笑った。

別の農家の男性は話す。そしてこう続ける。

 「だからこそ、新しい制度では逃亡をもっと厳しい罰則にしてほしい。実習生も、逃げ通せば、稼げるんだよね? それでまた、逃げた実習生を働かせて、もうけている人がいるんでしょ。
  これじゃ、永良部は日本への入り口ってことで利用されてるだけだ」

 この農家の男性は、1人の実習生を入れるために、渡航費や初期研修費など数十万を払っている。3年間、働いてもらう予定で作業計画をたてているのに、失踪されるとその「投資」は無駄になる上、
一定期間、次の研修生を入れることができない。

 私は、実習生問題を取材してきた中で、「実習生には職場を変わる自由は当然にあるべきだ」と思っていた。それだけに「移動の自由」という権利を制限してほしいと望まざるをえない農家に何人か会ううち、
彼らの言い訳に衝撃を受けつつ、考え込んでしまった。

 別の農家の男性は 「そりゃあの子たちも、お金のいいところに行きたいだろう」と、外国から来た若者たちへの同情を示しつつ、「時給を上げれば人が来るかって? 時給千円にしたら経営が成り立たないし、
そんな仕事があれば自分が雇われたい」と言った。 (略