富士通と言えばこれもあったな。

従来比3倍となる窒化ガリウムトランジスタの高出力化に成功
レーダーの観測範囲を約2.3倍に拡大
ttp://pr.fujitsu.com/jp/news/2018/08/10.html

富士通株式会社(以下、富士通)と株式会社富士通研究所(注1)(以下、富士通研究所)は、
気象レーダーなどのパワーアンプ(増幅器)に適用可能な窒化ガリウム(GaN)(注2)高電子移動度
トランジスタ(HEMT)(注3)(以下、GaN HEMT)において、大電流化と高電圧化を同時に達成する
結晶構造を開発し、マイクロ波帯の送信用トランジスタとしては従来比3倍の高出力化に成功しました。

本技術を気象レーダーなどに適用することで、レーダーの観測範囲を約2.3倍に拡大することができ、
ゲリラ豪雨に発展する積乱雲を早期に発見することなどが可能になります。

レーダーなどの観測範囲を拡大するためには、パワーアンプに搭載するトランジスタの高出力化が
必要不可欠ですが、従来技術では高電圧にすることでトランジスタの内部を構成する結晶内で破壊が
起こりやすくなり、高出力に必要な大電流化と高電圧化を両立することが困難でした。
今回、トランジスタ内部にかかる電圧を分散し、破壊を防ぐことで動作電圧を向上する結晶構造を開発しました
(特許出願済)。これにより、ゲート幅1 mmあたり19.9ワットの世界最高となる出力密度を実現することに成功しました。

なお、本研究の一部は、防衛装備庁が実施する安全保障技術研究推進制度の支援を受けて実施されました。
また、本技術の詳細は、8月5日(日曜日)から8月10日(金曜日)にポーランドのワルシャワで行われる窒化物半導体
結晶成長に関する国際会議「International Symposium on Growth of III-Nitrides (ISGN-7)」にて発表します。



タイミング的にも、研究費の出所としても、将来戦闘機のレーダー等に採用する事を見込んでの開発なんだろうなあ。