標準的ニホンジンのこだわり イタリアに逆上陸する日も近い

イタリアから日本に初上陸、ピザ自販機が大人気(読売 2018年08月29日 07時59分)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20180828-OYT1T50142.html
(記事抜粋)
 お金を入れて3分。熱々のピザが自動販売機から――。広島市西区の「TSUTAYA楠木店」に
ピザの自販機「Pizza SELF」が登場した。「いつも熱々のピザを食べたい」という元トラック運転手の
男性が、8年かけて日本に上陸させた珍しいイタリア製の自販機で、連日行列ができている。
8年前、トラック運転手として深夜まで働いていた谷口さんは、イタリアの企業がピザの自販機を
海外で展開していることを知った。
だが念願のピザは、「おいしくなかった」。そして企業は倒産、途方に暮れた。
新たな企業の自販機ピザも「すごくまずかった」。谷口さんは改良できると信じ、単身でイタリアの
ピザメーカーを回って共同開発に取り組んだ。
 生地、チーズ、ソース、全てにこだわった。「こんな味にしてほしい」と言ってもなかなか感覚が
伝わらないので、谷口さん自身がイタリアンの料理教室に半年ほど通った。メーカーに「塩を
10グラム追加して」などと指示し、ついに満足できるピザが完成。今年2月、満を持してピザ
自販機を日本に持ってきた。
 だがエラーの連続で、設置後3週間は常に自販機に張り付いて調整、調整……。設置後
1か月弱で、ようやく安定して作動するようになったという。
 実は、谷口さんはイタリアからもう1台を日本に持ち帰った。研究して、日本製の自販機を
誕生させるつもりだ。既に日本の複数のメーカーと開発を進めて、今冬にも国産1号機が
デビューする予定だ。「あちこちに自販機を出し、3年後には全国で熱々のおいしいピザが
食べられるようにしたい」と目を輝かせる。(蛭川真貴)