トランプ大統領がグーグルを批判「検索結果を不正操作」
2018年8月29日 5時11分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180829/k10011598011000.html

アメリカのトランプ大統領はツイッターで、大手IT企業グーグルが大統領に否定的なニュースばかりが
表示されるよう検索結果を不正に操作していると批判しました。

トランプ大統領は28日、ツイッターに「『トランプニュース』とグーグルで検索するとフェイクニュースのメディアの
報道しか表示されない。つまり、グーグルは、ほとんどすべての私に関するニュースが悪いものだと不正に
操作している。共和党や保守派、公平なメディアのものは排除されている。違法では?」と書き込みました。

そして、「検索結果の96%が左翼のメディアのもので、よいニュースは隠されている」と主張したうえで、
「これは非常に危険で、深刻な状況だ。対処する!」と書き込みました。

トランプ大統領は、この主張の具体的な根拠を示していませんが、最近、保守系のニュースサイトが
同様の内容を伝えており、これを目にして引用したのではという見方が出ています。

これについて、トランプ政権で経済政策を担当する国家経済会議のクドロー委員長は、記者団に対し
調査したうえで、グーグルに対する規制措置をとるかなど、対応を検討する考えを示しました。

秋の中間選挙を控え、トランプ大統領は、いわゆるロシア疑惑の捜査などをめぐるメディアの批判的な
報道に神経をとがらせていて、不満の矛先をグーグルに向けたという受け止めが広がっています。

グーグルは真っ向から反論
これに対してグーグルは声明を出して、「政治アジェンダを設定するために検索が使われることはなく、
検索結果に政治的な思想の偏りはない」とトランプ大統領の批判に真っ向から反論しています。

そのうえで、「検索の機能をよりよくするよう引き続き努める。政治情勢を操作するために検索結果に
順位をつけることは決してない」としています。
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今度はGoogle先生が標的になりそうです。