ASM-3の最大射程150km前後って短いように感じるけど、日本で超音速対艦ミサイルの研究が始まった1992年にも、XASM-3の開発が始まる予定だった2002年にも

"空自の仮想敵艦隊は射程150km以上の長距離SAMを装備していなかった"んだよ

実際ロシア海軍において射程150km以上のSAM(48N6E2)が実用化されたのは1998年になってからで、それも北方艦隊にわずか1隻が配備されただけで終わってしまった
ロシア太平洋艦隊には最大射程90km程度の5V55RM搭載艦がたったの2隻(93年以降は1隻)配備されているだけ
だから、そんな90年代から2000年代後半にかけて地道に開発が続けられてきたASM-3には、他国の次世代ASMのような長射程は求められなかった

「射程そこそこで超高速」なASM-3は、2010年代からはじまった中国海軍の防空能力の爆発的な向上(052D型の大量建造)に対応すべく開発されたかに見えて、実はそれに置いてけぼりにされたのかもしれん