あるいは第三次大戦後に第三代総統ハイドリヒ体制が確立してから、ウラル以東に引き籠った新生ロシアとは
事実上の講和を締結して休戦状態に持ち込んだ可能性も。

かってヒトラーとスターリンも仇敵同士だったはずなのに、一時的にせよ手を結んだ先例もあるし、大戦後
疲弊したドイツ帝国も長大なウラル戦線でいつまでも不毛な不正機戦を続けていては、本土の復興どころ
では無くなるでしょう。

それよりは戦線を整理して動員解除を進めて国力回復を進めた方がマシだし、何より新生ロシアは既に
共産主義をとっくの昔に放棄しているのだから、今更ナチスドイツ体制の脅威になる訳でもありません。

新生ロシアにしても、国土の西半分と人口と産業中枢の過半を失った状態でいつまでもドイツ帝国相手の
果てしない消耗戦を続ける余力は無いだろうし、ドイツ帝国にしてもウラル山脈を突破して極東まで攻め込む
余力など無いのだから、双方ともにここで手打ちし講和を成立させるメリットは大きいでしょう。

そして第三次大戦後も大陸で継続した国共内戦では、国民党軍は日本から豊富な支援が得られる立場だった
にも関わらず、最終的には共産党軍に敗北しています。

史実と違って強大なソ連の支援が得られないはずの共産党軍が勝利できたのは、単に国民党軍が無能で
腐敗していただけではなく、共産党軍も後方から太い支援を得られていたと見なすべきでしょう。

そうなるとウラル戦線が独ロ講和で落ち着いて余力が出たロシアから豊富な軍事支援を共産党軍は得ていたか、
はたまた「敵の敵は味方」の論理で大陸の親日国である国民党政府打倒の為に、ドイツとロシアが手を組んで
シベリア鉄道経由で共産党軍支援の物資を送り込んでいた可能性も??

まー、これらはほぼ憶測と妄想ですけどね。