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カンガルーどもの間ではこうだったらしい。欧米の連中はどこもこの程度の認識だったのだろう。

> 「状況説明が毎日行われ、日本通をもって任ずる人々が、日本の最新の戦闘機といっても旧式な布張りの複葉機で、『バッファロー』に対抗できるしろものではない、と
>語ったものだった。
> 要するに、日本軍の攻撃などは簡単に撃破できると、楽観的な予想を吹き込まれていたわけで、それはジンと強壮剤をとりちがえて飲んでいたようなものだった。
>われわれは、自分たちの腕前には、絶対の自信を持って飛んでいた。そしてわれわれは酔っぱらっていたのである」

それで実際の相手が当時世界最強の零戦+帝国海軍パイロットだったので、オチはこうなった。

>「第二十一中隊は、最後の一人にいたるまでやられてしまった」

> 「われわれは、この戦闘ではじめて『バッファロー』の戦闘機としての実力を思い知らされた。零戦に比べて、速力、上昇力、火力、運動性、全ての点でおとっている。
>そして零戦が戦闘機の教科書に書いてあるあらゆることを軽くやってのけられるのに比べて、『バッファロー』はまことにみじめな戦闘機だったということであった」

> 「けっして忘れることのできない戦いだった。零戦はわれわれ一三機の『バッファロー』のうち、一一機を空中で木端微塵にした。もう一機と私だけが着陸することができた」

気の毒だが同情はしない。