>>801
「状況説明が毎日行われ、日本通をもって任ずる人々が、日本の最新の潜水艦といっても旧式な継ぎ接ぎのドラム缶で、『コリンズ級』に対抗できるしろものではない、と語ったものだった。
要するに、自衛隊などは取るに足らないと、楽観的な予想を吹き込まれていたわけで、それはジンと強壮剤をとりちがえて飲んでいたようなものだった。
われわれは、自分たちの作る潜水艦には、絶対の自信を持っていた。そしてわれわれは酔っぱらっていたのである」

「コリンズ級は、故障が頻発した」

「われわれは、この日常で『コリンズ級』の潜水艦としての実力を思い知らされた。
そうりゅう型に比べて、速力、航続距離、隠密性、運動性、全ての点でおとっている。
そしてそうりゅう型が潜水艦の教科書に書いてあるあらゆることを軽くやってのけられるのに比べて、『コリンズ級』はまことにみじめな潜水艦だったということであった…」