庵野 カテジナの、あのラストシーンのために犠牲になってしまったわけですね。
富野 それで2クールに入ってすぐ、もう最終回をどうするか、決めなくちゃいけないという時に、
    ぼくが「もうカテジナは盲目にするしかないね」といったらみんなもそれだけで。
    「そうですね、落としどころは他にありませんね」って答えて、そのままポンといってしまった。
庵野 カテジナさんの目が見えなくなってしまった理由というのが、ぼくには今ひとつわからないのですが……。
(中略)
富野 あのカサレリアのウッソを勝たせるためのペナルティとして、うそでも敵になってしまったということで、
    カテジナだって、自分の中で疑問に思っている部分があるわけだから。
    それがわかるから、原作者としても、そう簡単に“おまえ死んでくれ”といえないシチュエーションにしちゃったんだから、
    殺しはしない。けれども敵になったんだから、申しわけないけどひとつペナルティ。
    だけど、それで劇としては飾らせてもらうから、かんべんしてくれと、そういうことです。
庵野 いやあ、いいのかなあ。
富野 「いやあ」というんだったら教えて下さいよ。
庵野 盲目にする必要はあまり感じなかったんです。逆にそちらの方が目立ってしまって。むしろ生き残った以上は手がないとか、足がないとか……。
富野 それらのことについては、すべてテレビコードに引っかかるから却下したんです。
    だからカテジナも見えないかも知れない、という以上の表現はいっさいしていない。
    もう少し言えば、ウッソたちの側にもペナルティはあるわけだから、ウッソだって手がなくなっているとか、
    話としては当然そうだったけども、どうせやるんだったら、きちんとした絵を作りたい。でもそれは許されないだろう。
    他にもいくつかあったんだけど、どれをやっても今の視聴者には生理的に受け入れられないだろう。

カテジナさんがアスカに重なるな。新劇場版Qのアスカの手は義手って設定があるらしい。だからガラスを割れた