>>28

「これではみんな、中国に行ってしまいますよ。こういう環境は、日本はさせてくれない。彼は中国に行ってよかったのでしょう。日本のことを考えると残念ですけど」

国内の大学のポストが減り、頭脳の海外流出が続く現実。
海外で実績をあげた若手の研究者を呼び戻すことができなければ、日本の科学の大きな損失につながると考えている。

「若手研究者がいないということは、日本のサイエンスがもう伸びないということです。
海外から若手を呼び戻せなければ、サイエンスが途切れてしまう。日本全体の社会問題だ」

ノーベル医学・生理学賞を受賞した東京工業大学の大隅良典栄誉教授は、競争力や成果偏重の考え方を転換しなければ、日本の科学の良さが失われかねないと警鐘を鳴らす。
https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/still/web_tokushu_2018_0913_img_19.jpg
「『こうやれば必ず結果が出ます』というのは科学ではありません。
わからないことに挑戦してみようという精神を失ってはいけない。
成果がありそうなところに集中投資ばかりしていたら、新しい研究の芽が生まれてくることはないと思います。
これから日本からノーベル賞受賞者が続々と生まれるかというと、だんだん難しくなってくると思います」

https://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2018_0913.html