>>135 (続き)
メインサーバーをアメリカが握り、肝心のソフトウェアもアメリカが提供する。情報を好き勝手に抜くバックドアも入れ放題で
あり、リモートでコントロールも可能となるぐらいだ。
    …(略)…
 それだけではない。イージスシステムは、統合した情報をもとに最適化した攻撃を行うのがウリだ。これをFCS(火器
管制システム)というが、スイッチを押せば、半ば自動で攻撃する。イージスを導入した時点で自衛隊の攻撃決定権もまた
アメリカが管理していることになろう。もし、中国軍と自衛隊が対峙した場合、アメリカがスイッチを押せば、自衛隊の
艦隊が中国軍を勝手に攻撃しかねないのだ。…(略)…
 当然、これを懸念して自衛隊では、独自のイージスシステムを開発してきた。そう、イージスに頼らなくてもよくなっている
のだ。それが「00式射撃指揮装置3型(FCS3)」。…(略)…情報統合で空自の早期警戒管制機や日本の情報衛星(軍事)
などとのリンクができてはいないとはいえ、レーダーではアメリカより高い性能を持つ。つまり、日本政府にその気があれば、
アメリカの管制下から抜け出すのは可能であったのだ。
 しかし、安倍政権は、そのチャンスを捨てた。そう、イージス・アショアの導入決定である。…(略)…
 これまでのイージスは、海上自衛隊と日本の空域を監視していたAWACSやP1哨戒機などの警戒航空隊を傘下にして
いたぐらいだが、今後は、「バッジシステム」と呼ばれてきた日本の防空システム「JADGE」、陸上設置型の大型レーダー
の「ガメラレーダー」なども完全にアショアの管理下に入るということなのだ。
    …(略)…
 ロシア誌の指摘が正しいならば、アショアは、その発射ボタンをアメリカが握ったまま、中国とロシアの基地を攻撃する
ミサイル基地となろう。当然、両国の日本への敵視もいっそう強まる。
    …(略)…

ロシアが日本の陸上イージス配備を好まない理由
https://jp.sputniknews.com/opinion/201808305282124/