>>720
>教義のために音楽の授業は受けられず、絵画の授業では顔の代わりに手を描き、運動会ではダンスが踊れない
>つくづく近代文明と相容れない宗教だなあ

欧米列強帝国主義全盛時代の白人らも概ねそう思っていましたからな。
世界をほぼ征服した欧米列強の先進科学技術文明は、精錬と勤勉を旨とするキリスト教的精神世界があってこそ
成立・発展した物であり、その両者は不可分の物であると大いなる自負を有していました。

よって迷信と原始宗教に囚われた哀れな蛮族どもを導き文化を伝える為には、キリスト教の電動もとい伝道による
現地人の教化が必要不可欠であるとして、大いなる使命感と共に伝道師らは教化に努めました。

そうして新大陸とアジア・アフリカ諸国が次々と西欧列強に屈する中、日本だけが開国から半世紀余りで日露戦争で
ロシアを破り非白人の国として唯一の列強の仲間入りを達成した事は、欧米人に衝撃を与えました。

日本は開国から積極的に西洋文明を取り入れ、伝道師らも招き寄せたものの、指導者層がこぞってキリスト教に
改宗する事は無く、それから21世紀の今に至るまで日本に於けるキリスト教のシェアは圧倒的少数派のままです。

「おいおい! キリスト教精神文明と先進科学文明は不可分では無かったのかよ!」と西洋人らは大いに困惑し、
日本人のキリスト教も科学技術も法制度あくまで「役に立つ範囲で是々非々で導入する」という機会主義的な
やり口に、理解よりも嫌悪を募らせていったのですが。