>>93
四式戦は一貫してラチィエなので、それは雷電等のVDMペラとの混同でしょう。


VDMはこういうメカです。
http://aviationarchaeology.gr/wp-content/uploads/2015/01/P09-VDM-Electric.pdf

"VDM Pitch Change Operating Schematic"
の図で言うと歯車C(見ての通り、機体側にマウント)をなんらかのサーボモーター(油圧でも電動でも構いません)で
動かすと、ズラリと並んだ歯車(プロペラ軸といっしょに回るのは歯車Jのみ)が回ってプロペラピッチを変えます。

動作の伝達としてはCが回るとGが回されて、GにマウントされたHの位置が変わり、K,Mの位相が変わります。
これによってPのプロペラ軸に対する角度が変化し、ピッチが変わります。

ハミルトン等の「回転側にサーボ機構がある」メカニズムと異なり、
機体側にマウントしたサーボでピッチを動かせること、またプロペラシャフトの回転数には影響されないことが特徴です。

雷電では電動サーボモーターを当初用いて、国産実績があった油圧サーボモーターに代えたとされています。

これを、秋本実氏などの機構に関心のない人が「VDMとハミルトンの折衷」と書いたことが
伝説化して広まっているわけです。