XF9(ジェットエンジン)

XF9とは防衛省防衛装備庁とIHIが開発中の低バイパス比ターボファンエンジンである。

1.概要
防衛省の将来戦闘機技術研究の一環として研究開発されているエンジンがXF9である。
XF5ターボファンエンジン開発後、「次世代エンジン主要構成要素の研究」「戦闘機エンジン要素の研究」
で得られた技術を元に開発が進められた。XF5は直系0.6m、全長約3mの小型エンジンであったのに対しXF9
(プロトタイプエンジンXF9-1)はF100級のサイズ(全長約4.8m)の、戦闘機用としては大型の部類に属する
エンジンである。
XF9の基本的なコンセプトは「スリム化」と「大出力」である。大出力だがスリムなエンジンにより燃料・
兵装など機内容積を多く割くというものである。
「戦闘機エンジン要素の研究(2013-2017)」によると将来の戦闘機の研究開発では、スリム化と大推力化を
両立させた戦闘機用エンジンの研究開発が必要となる」とある。
このコンセプトは「ハイパワー・スリム・エンジン」と呼ばれ、2010年に発表された「将来の戦闘機に関す
る研究開発ビジョン」にも登場する。
2.開発経過
2010年:「次世代エンジン腫瘍構成要素の研究(-2015)」
2013年:「戦闘機エンジン要素の研究(-2017)」
2017年7月:コアエンジン完成
2018年6月:プロトタイプエンジン(XF9-1)防衛装備庁に納品