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>そこに突然JKが「あたし・・できちゃったの(ポッ」

ドン質屋はちょっと困ったような、ちょっと悲しそうな笑顔を一瞬だけ浮かべると、こう言った。ぼくの子供のママになってくれうんだね。ありがとう。
そして彼女を抱きしめると、重ねて告げた。幸せになるんだよ。

『ドンおかしーwなに他人事みたいなこといってんのよーw』

彼女を胸に抱いたままドンは返した。そうだね。君と僕と、僕らの赤ちゃんで幸せになるんだ。

『・・・あたしね、パパもママも居なくて、ドンにずっとやさしくしてもらったから、これからはあたしがもっといっぱいいっぱいドンにやさしくするの。エヘヘなんか照れくさいな』

ああ、頼むよ。僕は色々仕事で辛かったりさびしかったりするから、そんな時に君が慰めてくれると助かる。

『えーどうしたのドン、もしかして泣いてる?そんなに喜んでもらえるなんて思わなかったなあ。ありがとうねドン、これからもよろしくお願いします。あれなんだろ、なんだかすっごい眠くなってきた。』

彼女はそのまま意識を失い、ぐったりとドンの腕に体を預けた。滅多に無い事だが、ドンの瞳には悲しみの色があり、頬には涙がつたっていた。
無限の愛をこめて彼女の頭をかき抱いたドンの腕の、その腕時計から放射される特殊な志向性の電磁波によって、彼女は眠りに落ちたのだ。

目覚めた時には彼女は、ドンの掌中の珠だった薄幸のJKではなく
都会で知りあって愛を育てた最愛の恋人がいたこと
突然の悲劇的な事故によりその恋人とは永遠に別れたこと
恋人の忘れ形見を胎内に宿していることを知ってうれしく、しかし今後のことを考えて途方に暮れたこと
そのときに彼の親切な叔父さんから、母子二人に対する生涯にわたる経済援助の申し出があったこと
そういった想い出を抱き、過去を乗り越えて故郷に帰る、一人の自立した女になっているのだ。

『やればできる男ですものね、ドンは』
『そんなに怒るなよ』
『怒っていませんよ。わたしたちはピル飲んでて出来ないだけですから、いつかすべてが終わったらドンには第16夫人まで全員を種付けしてもらいますからね。』

16人に種付けか。1日16時間で一巡、3日もあれば全員確実に孕ませられるかな、とドンは思った。そう、いつかすべてが終わったその時には。