LaGG戦闘機は0,3ミリと極めて薄く削った木材をフェノール接着剤で
高温圧着していくというデルタ合板がもとになります

もともと木材でも木目の方向をうまくつかえば軽金属に劣らぬ強度です
高級タンス職人が多くいた英独では当然でしょうが
素人で量産するとなればかならずしも木製構造の品質は揃わない
デルタ材は金属に匹敵する強さを持ち、品質も揃う。しかし手がかかり
主桁や強力縦通材のみに一部使われました

木製機の弱点は銃弾を浴びるとすぽすぽ抜けてしまう
LaGG戦闘機は当たりどころが悪いと主桁や強力縦通材が折れてあっさりと
空中分解をきたしました。WW1の木製モノコックのアルバトロス戦闘機も
よく空中分解をおこし、「死の翼アルバトロス」とリヒトフォーヘンが嫌い
彼らは鋼管のフォッカー三葉こそと安心と期待を寄せていた

零戦の外国評価は「無敵神話を打ち立てた」ということになってますが
ドイツ人では「脆弱な欠陥機、すぐこわれて使えない」とかくそみそで
やはりドイツは輸出国で自動車産業の比重大きいですから
日本工業技術が目の上のたんこぶで真珠湾でアメリカ引き込んだ
恨みがあり「調子に乗るな」とこのような低評価になるのです

木製や樹脂は金属製に比べ防弾性が皆無、というのがミソで、
なにせF1マシンのカーボンモノコックも千枚通しをつきたてれば
あっさり穴が開く、女性がハイヒールで蹴っても穴が空く
これは日本がじまんとする炭素繊維の主翼にも警戒する所でしょうか・・