燃料求め半日、警察も出動=支援届かぬ在宅被災者―インドネシア地震 (時事通信 10/3)

インドネシアのスラウェシ島を襲った大地震と津波で大きな被害を受けたパル市では、ガソリンスタンドに連日、大勢の市民が詰めかけている。
半日待って入手する人もおり、略奪を防ぐため警察が出動している。
在宅の被災者にはまだ支援が届かず、「食料」と「電気」を得るために燃料が欠かせないという事情がある。

国営石油会社プルタミナがパル市内で営業するガソリンスタンドに2日夕方、燃料を積んだトラック2台が到着。
ポリタンクやペットボトルなどの容器を手にした住民から、地響きのような歓声と拍手が湧き起こった。

トラックはパトカーに先導され、助手席には銃を持った警察官が同乗していた。
燃料を狙った略奪事件が頻発したという情報があり、トラブルを防ぐための厳重警戒だ。
待ちくたびれた住民の一部はいら立ちを抑えられず、「こちらの列が先だ」と小競り合い。 ライフルを持つ警察官に食ってかかる人もいた。

「昨夜は5時間待ったが売り切れた。 今朝は7時から待っている」。
大学生のディディットさん(20)が燃料を求める理由の一つは、バイクで食料を買いに行くため。 
家を失ってテント村に避難する被災者は炊き出しなどの支援を受けているが、在宅被災者にはまだ食料の配給はないという。
もう一つは発電機の燃料。 停電で発電機に頼っているが、夜中に燃料が切れた。

主婦マスニさんも燃料の使い道は食料調達と発電機だ。 自宅は壁にひびが入った程度の被害で済んだが、配給はなく電気は復旧していない。
「夕飯どきはバイクのライトと懐中電灯を使うけれど、節約のため大急ぎで食べている」と苦笑した。
数百メートル離れた別のスタンドでも、車とバイク100台ずつ以上が列をつくり、燃料の到着を待ちわびていた。 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00000057-jij-asia

そういえば政府が重大な国家危機の事例として「原油輸入途絶」を挙げたら、わが党のお花畑どもは「たかが石油が無いぐらいで」と嘲笑しましたな。