日本神話は分類として古い多神教世界に属するから、カオス(混沌)とコスモス(秩序)の状態遷移が根底にある世界観やね。

大祓に「國中に荒振る神等をば神問はしに問はし賜ひ神掃ひに掃ひ賜ひて語問ひし磐根樹根立草の片葉をも語止めて」
とあるのだけど、要は盛大なカオス状態の地上に「よーしお前らちょっと整列しろ。整列!私語禁止!」と神々が査問して落ち着かせたわけであるな。
…それまでは、そこらの岩や小石や木々や草葉までが勝手気ままに喋ったり歩いたり空飛んだり爆発したりする完全なる狂騒フルパワーだったんだろう。多分。 


まぁ本当の古層の古層に埋まってる奴だから日常的に意識する機会はほぼ全く無いと思うけど。
ただ西欧圏の神学哲学や啓蒙思想を読む時に意識してエミュ噛まさないと読み外すことがあるのでそこは要注意。